合同学術集会事務局
〒980-8579
仙台市青葉区荒巻字青葉6-3-09
東北大学大学院情報科学研究科
情報生物学分野
Tel:022-795-4764
Fax:022-795-4765
お問い合わせはこちら

会長挨拶

井樋先生

第42回 日本神経内分泌学会学術集会
会長:井樋 慶一
東北大学 情報科学研究科 情報生物学
医学系研究科 神経内分泌学

小川先生

第23回 日本行動神経内分泌研究会
会長:小川 園子
筑波大学 人間系行動神経内分泌学研究室

この度第42回日本神経内分泌学会と第23回日本行動神経内分泌研究会の合同学術集会が杜の都仙台で開催される運びとなり,東北大学の井樋慶一と筑波大学の小川園子がそれぞれ会長をつとめることになりました.日本神経内分泌学会は半世紀にわたり我が国の神経内分泌研究の歩みを支えてきた‘老舗’ですが,日本行動神経内分泌研究会は若さを力に現在発展し続けているグループです.両者のコラボレーションを通じ新たな交流が生まれればこれにまさる喜びはありません.

神経内分泌学の扱うテーマは生命維持と種の保存のために不可欠の生体装置であり,その秘密を明らかにする作業は一つ一つが大変魅力的なことです.もちろん,この作業は一足飛びにはいかず地道な研究の積み重ねが必要ですが,近年私たちは生命科学技術が革命的な進歩を遂げるという幸いに恵まれました.遺伝子操作,光操作技術,ゲノム解読などを始めとする技術革新の恩恵を受け神経内分泌学も新たな時代を迎えつつあります.今回仙台で開催される学術集会によって「新時代を展望する神経内分泌学」の方向性が模索され研究発展の一助となることを期待します.

神経内分泌学に課せられたもう一つの役割は間脳・下垂体疾患の診療です.本学術集会では臨床現場で活躍される先生方にも多数ご発表いただきup to dateな情報を共有していただければと考えております.

特別講演としては,「運動exercise」をキーワードに筑波大学の征矢英明先生に,「光遺伝学」を用いた最新の成果について名古屋大学の山中章弘先生にお願いしました.シンポジウムは,米国から招待したDr. Jeff Tasker(生理学),Dr. Greti Aguilera(分子生物学),Dr. Jim Herman(形態学)の3名に奈良県立医大の西真弓先生を加えたcutting edgeのシンポジウムのほか,「若手シンポジウム」や「臨床神経内分泌シンポジウム」も企画しております.今回は一般演題として口演に加えポスターセッションも行うことにしました.

東日本大震災から4年の歳月が経過し市街地や公共施設などは概ね復興いたしましたが,仙台湾に面した地域は未だ復興の途上にあります.会員の皆様にはこれらの進捗をご覧いただくと同時に,東北地方初秋の風物を楽しんでいただければと存じます.それでは9月の仙台で皆様にお会いできるのを心待ちにしております.